先日私のチームのご父兄さんから「部員募集」に関する相談を受けました。
「まずは、出来ることから取り組みたい!」そのようにおっしゃってくださり、本当に頭の下がる思いでした。
「みんなでチームを支え合う」一人では小さな力かもしれませんが、協力して乗り越えようとしてくれるその気持ちが本当に嬉しかったです。
野球離れが叫ばれている昨今、どこのチームでも「部員募集」は重要課題だと思います。
我がチームでは、私が知っている限りで部員減少による3度の危機がありました。
なんとか乗り越えて今があります。
一度部員が減り出すと、そのスピードはどんどん加速します。
あなたのチームがそのようにならない為にも、打てるべき対策は、手遅れになる前に打っていただきたいと思い今回の記事を書きました。
少年野球の部員募集でキーマンとなるのは親である
野球をやるのはお子さんですが、所属するチームを決めるキーマンとなるのは、やはりお父さんお母さんですよね。
体験入部に来られる前の準備段階で、いろいろ調べてどこのチームに体験に行こうか吟味するのは選手ではなく親だと思います。
情報はホームページであったり、近所の通っている家からの情報や、お店に貼られているポスターやチラシなどではないでしょうか。
入部してもらうには、何らかのアクションをおこしてもらわなければなりません。
まずキーマンとなる親に「チームを知ってもらう」「活動状況を知ってもらう」そこから始めなければ、体験入部からの入部には至りません。
キーマンとなる親を意識した募集計画、媒体選びを念頭に置き、募集活動に取り組んでいくことが大切です。
少年野球の部員募集で必須となるメディア戦略
あなたが現在のチームに入部した時、参考にした媒体は何ですか?おそらく多くの方がホームページをご覧になったのではないでしょうか?
チームのホームページは、チームのことを知ってもらう最適なツールであり、体験に来る方の殆どが参考にされています。
当然、更新頻度の高いホームページには、最新情報が記載されていることから、アクセスが集まりやすくなります。
所属している選手の人数が少ないと「ウチの子と同じ学年の選手が少ないわね…」と敬遠の対象になってしまうことだってあります。
私が所属しているチームもそうでした、人数が多い時に「大丈夫」と変な安心感があり、募集活動を二の次にしていた所、卒団を機にあっという間に人数が減ってしまった…なんてこともありました。
一度減ってしまうと、そこからの起死回生は本当に大変です。
もし、あなたのチームが今は人数がある程度そろっていたとしても、定期的な募集活動は必ず続けていただきたいと思います。
また、現在人数が少なくなってきている状況のチームは、ホームページの更新頻度を上げてください。活動していることを多くの人に知ってもらうことが何より大切なのです。
そして複数のメディアを活用してください、チームのホームページはもちろんのこと、監督さんに協力していただけるのなら「ブログ」を書いていただくこともオススメです。
私のチームの監督は、本当に人数が少なくなった時から毎週ブログを更新してくださり、後にとても人気があるコンテンツとなり、そのブログを見て体験に来てくださった家庭もありました。
また、FacebookやTwitter、インスタグラムなどを活用し活動の様子を伝えることも有効な手段となります。アカウントを作成したら、チームのホームページにも掲載し、リンクをさせるようにしましょう。
複数のメディアによるアプローチ、そこが募集の鍵となります。
少年野球の部員募集は変化に柔軟に対応することも必要
あなたのチームの運営方法で、これは時代にそぐわないな…とか、こんなことをやっていたら選手が集まらないな…と思うようなことありませんか?
私のチームはありました。昔からあるチームですので、入部した当初は本当に驚くべきことがたくさんありました。
「はぁ…これでは選手がいくら入りたいと言ってもお母さんが眉をしかめるわ…」そのように思ったこともあり、話し合いを重ねたり、お母さんからの意見を聞いてなくしたこともあります。
例えばこんなことを改善しました。
・役員、指導者のモーニング廃止
・ドリンクはセルフサービス
・毎週の炊き出しを廃止
などです。選手の安全をサポートする観点から、当番は設けておりますが、その内容を出来るだけ負担を軽くするように見直しを行いました。
昔からのやり方が絶対ということはなく、変化に柔軟に対応することが出来るチームは、これからの時代に求められるチーム像ではないでしょうか?
所属するチームの最終決定権は親にあると言っても過言ではありません。お子さんがいくら「うん」と言っても、お金を払う親が首を横にふってしまうチームなら入団してもらうのは難しくなります。
チームの伝統も大切ですがそこばかりにこだわり、過度な負担を強いるような運営は、今後支持を集めるのは難しくなっていくでしょう。
まとめ
今回は「少年野球の部員募集」についてお話ししました。チームの全体練習が出来ない今の時期だからこそ、日頃はなかなか目を向けられないことにも目を向けるチャンスですよね。
・少年野球の部員募集では、キーマンとなる親を意識した募集を念頭に置く
・少年野球の部員募集では、複数のメディアを使ってのアプローチが有効
・少年野球の部員募集では変化に柔軟に対応した運営の見直しも必要
お子さんの「野球をやりたい」の声に応え、親が一緒に「一歩」を踏み出すきっかけとなるようなチーム作り。
野球をする子どもが減っている今だからこそ、変化に柔軟に対応したチーム運営が求められているのではないでしょうか?
私も記事を書くことで、なかなか一歩が踏み出せないご家庭の背中を押すきっかけになれればと思っています。