上級生が卒団すると、人数不足になってしまう。

なんとかしなければ新年度からの活動に影響が出てしまう。

そんなふうに心配をしながら、活動を続けているチーム、あなたの周囲でもみかけませんか?

もしかしたら、あなたは今その渦中で悩んでいるかもしれません。

事実、試合会場に行くと人数がギリギリ、もしくは人数不足で合同チームでの参加。

そのようなチームがあるのが現実です。

危機を感じつつも、成果が出る方法を模索している間に更に部員減少。

そんな事態を避ける為に、メンバー募集で押さえておいてほしいポイントについて書いてみたいと思います。

少年野球のメンバー募集は部員が多い時こそ注意すべき罠がある

部員が多い時、とくに上級生の人数が揃っている時は、公式戦で勝ち上がり遠征に行く回数も増えます。

公式戦が無い時でも、他のチームから練習試合の申込をいただくこともあるでしょう。

試合の実践が増え、チームの活動も活発になりますが、こと選手募集に関しては後回しになっている。

こんな経験ありませんか?

私も同様の経験をしています。

活動が普通に回っていると、積極的に募集活動をしなくても「そのうち増えてくるだろう」と悠長に構えてしまいました。

多い時は「チームがなくなってしまう」なんて全く考えていなかったんです。

在籍しているメンバーのチームの活動にしか目がいってませんでした。

これからどうなっていくかは、二の次だったんですね。

しかし、6年生の卒団が近づいてくると「あれっ、全然増えない。このままだったら大変なことになる!上級生が卒団したら、試合も出来なくなる。どうしよう…」

急に焦りが出てきました。

そうなってから必死で募集活動。

チラシを配ったり、公園でキャッチボールしている親子に声をかけたりもしました。

当時を思い返してみれば、全てが後手後手だったんです。

一度人数が減ってしまってから、チームを立て直すのは本当に大変です。

なぜなら「メンバーがいない」ことが体験に来た時やホームページ等でわかってしまいますし、募集活動に携われる人数も減っていますから。

「もしかしたら我が子が在籍中に、試合も出来ずチームがなくなってしまうかも」

入部を検討しているご家庭なら、そんな心配を抱えながら入部をすることはためらってしまいますよね。

このことから言えることは「人数が多い時に募集活動を疎かにすることなく、継続して行う」この積み重ねがとても大事になってきます。

上級生のご家庭も「ウチはもうすぐ卒団だし、募集活動は関係ないわ」という気持ちで静観するのではなく、チーム全員の課題として、選手募集について考えていただきたいと思います。

少年野球のメンバー募集は一度の体験では決まらない

これから所属するチームを決める時、よほど「ここだ!」と決めているチームでない場合、候補のチームを比較して検討をする方が殆どだと思います。

体験に行って、とてもよい印象だった場合でも「他も見てから決めたい」「その場ですぐに決めてしまうのではなく、一旦落ち着いて考えてから決めたい」このような気持ちを持つのは当然ですよね。

これから所属するチームですから、良い点、悪い点も含め検討するでしょう。

体験に来てくれた選手に「また来たい」と思ってもらえるチームになること。

もし、逆の立場で体験に行く側だったら、どのようなチームに魅力を感じますか?

これまで体験に来られたご家庭に、入団の決め手となったポイントについて、聞いてみたことがあります。

その中でも多かった回答は以下のような内容です。

「子どもがイキイキ練習に励んでいる」

「在籍選手が体験生に積極的に声掛けをして、馴染みやすい雰囲気を作ってくれている」

「わからないことを聞きやすい雰囲気」

共通して言えることは「新しい人がチームに馴染みやすいような、受け入れ態勢が整っている」ことでした。

体験が終わった後「このチーム、いい雰囲気だな~。ここで野球したいな~」と思って貰うことが出来れば、その選手が他のチームに体験に行ったとしても、再び戻ってきてくれる可能性が上がります。

条件面で、月会費が安い、チームが強い、当番がないなど、それももちろん大切な要素ですが、そこにこだわり過ぎて選んでしまうと、あとで「こんなはずじゃなかった」となりかねません。

ですので、条件より「このチームに入部して頑張りたい」と思える感情が決め手になります。

一度の体験で決まらなかったとしても「感情で選ばれるチーム」になることが、メンバー募集で成果を上げる重要な要素だと心にとどめておいてほしいと思います。

少年野球のメンバー募集は体験後の〇〇で入部が決まる

人は接触回数が多いと、心を開いてくれる傾向があります。

迎え入れる側からすると「体験後もしつこく誘われたら嫌じゃないか?」と考え、一切フォローをしないチームもあります。

もちろん、過度な勧誘はあってはなりませんが、また来てもらいやすい雰囲気を作る上で「いつでも待ってるよ」と声掛けをする。

「必要なくなったら、いつでも言ってくださいね」と前置きをした上で、体験可能日のお知らせを送る。

何かしらのフォローを継続していくことで「候補に残るチーム」になる働きかけをする。

私が所属しているチームで行っている方法です。

このフォローから、実際に入部してくださったご家庭もあります。

体験後、なかなか入部に結びつかないと悩んでいましたら、是非、後のフォローについて工夫をしてみてください。

まとめ

今回は「少年野球のメンバー募集で成果を上げる3つのポイント」について書いてみました。

「野球を始めたいと思ってチームの体験に行く」

その一歩を踏み出した家庭が、これから所属する環境を選ぶ為に来ているのですから、慎重になるとは当然ですし、不安な気持ちも抱えていると思います。

その中で「このチームで頑張りたいな~」と思って貰うには、1回の体験で終わりにならないチームになることが大切です。

数あるチームの中から体験に来てくれたことに感謝の気持ちを伝え、次につなげる行動が出来るチームは、おのずと「相手の印象に残るチーム」になります。

「2度目の体験に来る」ということは、そのチームが気になっているから。

チームの予定を相手に伝えることで、再び行動してもらいやすい状況を作り出すことが出来ます。

メンバー募集でなかなか成果が出ないと感じておられましたら、今回お話しした内容を取り入れてみていただければ幸いです。