少年野球チームでは、運営に携わる親は多くのチームで「父母会」「保護者会」と言われる組織があります。

チーム内でこんな話をよく耳にしませんか?

「4月から6年生だから父母会の役員が回ってくる…どうしよう…」

「父母会長って大変そう…仕事と両立出来るか心配」

「くじ引きで決めるのかな…それとも監督の指名?どちらにしても気が重い」

父母会役員を決める時期になると、私のチームでもこのような声がちらほら挙がってました。

私も過去に2度、母の役員を経験しています。

チームによって呼称は違いますが「婦人部長」「母マネージャー」などという役割です。

子どもが野球をする上で、保護者の理解は必要不可欠です。しかしこれは野球に限ったことではありません。保護者による経済的支援、運営上の支援があってはじめて、スポーツを行う環境が成り立っているのです。

ではなぜ、父母会役員となると不安や戸惑いの声が生じるのでしょうか?

それは、自分がなった時に運営が上手くいかなかった場合、我が子に与える影響や負担を想像してしまうからではないかと思います。

実際に悩んでおられる方も多いことから。今回は父母会長になった時の注意点や運営についてお話ししたいと思います。

少年野球の父母会の仕事とは

父母会にはこのような役があります。

父母会会長(マネージャー)
婦人部長(母マネージャー)
会計
配車担当
行事担当
道具担当
ホームページ担当

父母会長は、チーム全体の流れを把握し、運営がスムーズにいくよう段取りを考え各担当に指示を出す役割になります。

私のチームでは、父母会長と婦人部長は事前に段取りを共有し、自身で動くものと各担当に振り分けるものに分け準備を行っております。

父母会の仕事の内容は多岐に渡り、現在は主に以下のように振り分けております。

指導者とのスケジュールの打ち合わせ 父母会長・婦人部長
練習試合の調整 指導者・父母会長
スケジュールの全体連絡 婦人部長
遠征時の配車 配車担当
当番への連絡 婦人部長→当番班長
選手登録・公式戦の申込 父母会長
部費の徴収・管理 会計
チーム備品チェック・購入申請 道具係→父母会長・指導者→会計
チーム行事準備 婦人部長→行事担当
チーム広報 父母会長→ホームページ担当

チームよって多少の違いはあると思いますが、主なもので以上のような内容になります。

ぱっと見ただけで「うわっ…大変そう…」と思いましたか?

運営を上手くこなしていく為に、一番に心掛けてほしいこと。それは「一人で抱え込まない」ということです。いくら子どもの為とは言え、平日の仕事を抱えた中で父母会のことも抱え込んでしまったら辛くなってしまいますよね。

父母会長、婦人部長は、段取りの調整と全体への指示に注力する。

お子さんがお世話になっているチームですから、何かしら協力したいと思っている方は多いでしょう。ただ具体的な指示がない中で、とくに下の学年のご父兄さんは動きにくい所もあると思いますので、指示を出してもらせると助かるという声もあります。

また、役員以外の方も、自分が何をすればいいかわからない場合は、自分から聞くようにしましょう。

お互いが協力する姿勢、そのことにより得られる信頼関係によりチームの結束は更に高まるのではないでしょうか。

少年野球の父母会長になった時の注意点

父母会長になると、他の父兄よりチームに深く関わることが増える為、入ってくる話も多くなります。もちろんいい話ばかりではありません。

よくあるのは「父母会運営にあまり協力的ではない家のこと」です。

例えば

「あの家は試合の時しか顔を出さない」

「来ても息子の写真ばかりとって運営に協力しない」

などです。

一部のよく顔を出す父兄に仕事が偏り過ぎた為「自分達ばかり」との思いから不満が挙がります。

父母会長としては、やはり出席率のいい家と顔を合わすことも多くなる為、どうしても頼みやすいほうに依頼をしてしまいがちです。

現実は、なかなか全てを平等に割り振ることは難しいと思いますが「何もしない家を作らないようにする」ことを心掛けることでクレームの芽を摘むことは出来ます。

あまり来ていない家に、その方にとって難しいことを無理に依頼する必要はありません。出来ることを聞いてお願いするのです。ゼロの状態を作らない。みんな何かしらの形で協力している状態を作りましょう。

また、チームに来やすい環境を作ることも大切です。レギュラーの親が偉そうにしていて、試合に出ていない家の親が居づらくなるような雰囲気を作らないようにしましょう。

人ですから会う合わないはあると思いますが、私は一部の人にだけ話しかけないように気を付けていました。チームとして協力をしていくことに重きを置くのは選手だけでなく、親も同じだという気持ちが必要なのではないでしょうか。

少年野球の父母会役員の体験談

父母会の役員をしていると、チームのことで相談を受けることもあります。その相手もさまざまでした。指導者から相談を受けることもありましたし、父兄からの相談事もありました。

指導者からの相談は、運営の方法に関する相談であったり、改善要望などが多かったように思います。選手がより良い環境で野球をする為ですから、対応可能なことは迅速に対応するようにいたしました。

父兄からの相談の場合は、我が子を中心に考えるが故の問題でした。内容は「我が子への指導のしかた、起用方法に対する指導者批判」でした。酷い場合は指導者の解任要求を求めるものもありました。

暴力など明らかに行き過ぎた指導の場合は父母会からの問題提起として挙げることはありますが、選手起用に関することなどは、指導者の指導方針にお任せいただくように話をするにとどめました。

父兄間のトラブルに関しては、一部の父兄に負担のしわ寄せがくることによる問題が多かったように思います。

例えば、自宅が同じ方面の人が、毎回子どもの送迎を同じ人にお願いをすることで、お願いされた側が負担に感じて相談に来るケースです。

お願いする側も「下の子が小さいから」とか「他の兄弟の習い事もあるから」など、さまざまな理由がありました。

しかし、あくまでそれは「自分の家の都合」であり、相手の家への配慮が足りなかった所もありましたので、電車と自転車を使って通う方法や、他の兄弟の習い事の曜日を変更していただくなど、自身の家で送迎可能な方法に代えていただくような提案をしたこともあります。

二つの例をお話しいたしましたが、どちらも「自分の家」を中心としていることにより、相手の状況が見えなくなってしまった時に起きております。

「我が子一番」「我が家一番」は心の中では持っていても、それが行き過ぎてしまうと関係がぎくしゃくしてしまいます。

無用のトラブルを避ける為には「チームとして動いている」という意識を常に心掛けておいてほしいと思います。

まとめ

今回は「少年野球の父母会の役割と運営」についてお話しいたしました。

・父母会役員になった場合、運営を一人で抱え込まないようにする。

・運営の不公平感をなくす為、全く何もしない父兄をつくらないようにする。

・円滑な運営の為、相手に対する配慮を忘れず「チームとして動いている」ことを意識する。

少年野球には、父母会によるバックアップは不可欠であり、全ては子ども達が安心して野球に取り組める為にある組織だと認識する。

頑張る子供たちを応援するための組織であり、協力して円滑に運営することで、結束力が高まり強いチームを作ることも可能となります。

この記事があなたのチームの父母会運営の一助となることが出来れば幸いです。