あなたが考えるよいチームとはどんなチームでしょうか?

入団する前に考えること、それはお子さんに少しでもいい環境で野球をさせてあげることではないでしょうか。

そのよい環境は、人によって基準は違います。指導方針、指導内容、親の負担、人間関係、さまざまなことを考慮した上で所属するチームを選びますよね。

しかし共通して言えることもあります。それは、お子さんがいきいきと野球が出来る環境は、どこの親御さんも望んでおられることです。

今回はお子さんが野球に取り組みやすい環境を作るという観点から「少年野球に携わる親の心得」についてお話ししたいと思います。

少年野球に携わる親の心得① 指導者との関わりについて

チームの大枠の方針は指導者、特に監督の考えによるところは大きいです。

大切なお子さんと野球を通じて関わっていく方ですから、入団前の体験時にチーム方針、指導に関する考え方については確認しておくことをおすすめします。

我がチームでは、体験に来られたお子さんに練習に参加してもらうことで親御さんにはお子さんの様子を確認していただいていますが、プラス監督と直接お話しをする時間も大切にしております。

そこをないがしろにしてしまうと、入団後に我が子が思うような成績を残せていない時に、選手起用や指導の内容に関して批判をしたり、非協力的な態度でチーム内の人間関係に亀裂が生じることになりかねません。

過去にこんなことがありました。練習試合の際にフェンス越しのお父さんをチラチラ見る選手、彼の中で起きていること「監督が2人」の状態です。熱心なあまりお父さんは目立たないように我が子にアドバイスを送っているのでしょうが、お子さん本人は混乱しますよね…。

指示を出す人が二人なのですから…

お父さん自身も野球経験者で持論を持っており、熱くなってくると黙っていられないのでしょう。しかし、入団した以上チームの指導に関しては、指導方針に従う。そこは徹底していただきたいと思います。

少年野球に携わる親の心得② チームメイトの父兄との関わりについて

入団したばかりの頃は、わからないことも当然多い訳で、どのようなことをすればいいか戸惑ってしまうこともあるでしょう。

私もそうでした。初めて当番に入った時のことは今でも忘れません。

当時は指導者の飲み物はセルフサービスではなかったので、指導者の顔と名前が一致していない所でコーヒーの味(砂糖有りなし、ミルク有り無し)を複数言われてもパニクってしまい、聞きなおしも出来ずまごついていると、先輩母に黙ってサーっと用意されました…

最初はわからなくて当然なので、いちいち気にしないようにしました。少しずつでも出来ることを増やしていけばいいですし、わからなければ確認するようにしました。

どんなことでもそうですが慣れてくると、なんでもないことって多々ありますよね。

当番も3か月もするとすっかり慣れてきました。

あれだけドキドキした試合のアナウンスも、卒団の頃には交代もスラスラになりました(笑)

チームの運営に関して「やりません、出来ません」ではなく、何か出来ることはあるはずですし、みんなで協力をすれば一人の負担も少なくなります。

また、一部の人にやるべきことが集中するような運営を行わないようにしましょう。不満が蓄積するとトラブルの原因となります。

少年野球に携わる親の心得③ 野球に打ち込める環境づくり

野球を始めて間もない頃は、お子さんは当然「出来ない」からのスタートでした。

それが、練習を重ねるうちに「出来ない」ことが「出来る」に変わる瞬間に出会えるって素晴らしいことだと思いませんか?

初めてフライを補った瞬間。初めて盗塁を決めた瞬間。初めてホームランを打った瞬間。

私は野球を通じて、家では見せない我が子のさまざまな様子を知ることが出来ました。

子どもにとって「いきいきと野球に取り組める素晴らしい環境」は一人の手では出来ません。

チームに関わるみなさんの協力のもとに成り立っています。

ですので、入団前から「協力出来ません」のスタンスではなく、より良いチーム作りのために出来ることから協力する。そのような気持ちを持ってチーム運営に関わってほしいと思います。

まとめ

今回は、少年野球の親の心得についてお話しいたしました。

・入団したチームの指導方針に従う

・一部の人にやるべきことが集中するような運営を行わない

・子どもにとってより良い環境で野球をさせたいと思う親心は同じ「一緒に協力していいチームを作っていく」という気持ちが大切

チーム運営に協力することは、お子さんだけでなく親であるあなたもいろいろな気づきを得ることができます。皆さんで協力し合うことで、良好な人間関係を構築できれば、お子さんにとってもいい影響になるのではないでしょうか。