共働きのご家庭は、今や特別なことではなく普通にありますよね。
ある日我が子が「野球をやりたい」と言い出したけど、野球は当番が大変だと聞くし…仕事もしているのに両立は出来るのだろうか?
そのように考えて、入団に戸惑いがあるお母さんも多いのではないでしょうか?
野球を始めた当初、私もフルタイムで勤務していました。あなたと同じように不安に思いながらも一歩を踏み出したことを思い出します。
今回は、そんな悩みを抱えているお母さんに知っていただきたく、少年野球の当番と仕事の両立について現状と事例を交えながらお話ししたいと思います。
少年野球の当番を設けているチームが多いのはなぜか?
少年野球のお母さんと言えば「当番」をイメージする方は、かなりいらっしゃると思います。
実際に体験練習に来られた方は、当番について非常に気になるようで、内容や頻度など一生懸命耳を傾けておられます。
私が所属しているチームでもお当番はあります。内容はこのようなものになります。
・選手の健康や安全面の考慮し、万が一体調が悪くなった場合やケガの場合の連絡や対応 |
・各家庭には充分な量の飲み物は予め持参してもらうように伝えていますが、熱中症予防の観点からチームで用意分の補充 |
・指導者の弁当の手配 |
・指導者のドリンクはセルフにしていますが、朝の立ち上げ時のセッティングはおねがいしています。 |
・撤収時の一斉メール(父母による送迎の選手がいることと、安全面の配慮からまもなく解散になることを知らせる) |
・忘れ物の確認 |
実は、昨今の野球離れに配慮し、一時期チーム内で「お当番をなくしたほうがいいのではないか?」との声が挙がり、なくしてみたこともあります。
しかし、結果的には上手くいきませんでした。2か月で元に戻した経験があります。
何故なら、グランドに選手をよく見にきている一部のお母さんに任せっきりになり、負担が多い人と少ない人の差が大きくなってしまったことで、チーム内がぎくしゃくしてしまった為です。
また、体験に来られた方からこんな話を聞いたこともありました。
「お茶当番なし」を掲げているチームで「任意でいつでも様子を見にきてくださいね」となっていても、実際は暗黙の参加となっており、来ていないと気まずくなってしまう…と。
チームの運営状況や考え方により、どちらがよいとは一概に言えないと思います。
しかし、一旦当番をなくしその後復活した経験のある私のチームでは、結果的には「当番があったほうが公平だし、当番の日が予めわかっているので予定が立てやすい」との声が多く寄せられました。
現在でも当番があるチームが多く存在しているのは、チーム運営がうまく回っていくことを優先し
・役割の公平性 |
・選手の健康と安全面での配慮 |
から、設けているのではないでしょうか。
少年野球の当番と仕事の両立は可能?
チーム内にはフルタイムで勤務されているお母さんも多数いらっしゃいます。また、夜勤がある看護師さんのご家庭も在籍しています。
シフト勤務の関係で、土日どちらかは出勤しなければいけないお母さんもおられます。
では、自分の当番の日が出勤日と重なってしまった場合はどうしているのか?
予め当番の日はわかっていますので、仕事のほうを調整したり、逆に当番を他の方の代わってもらったりして対応しています。
その辺は、当番があるどのチームも似たような対応をしているのではないでしょうか?
結論は「両立は可能」ということになります。
しかし実際のところ私も当番が終わった日の夜はクタクタで、とりあえず洗濯だけは必死で済ませ、晩御飯は総菜買って済ませることもざらにありました。
少年野球の当番にいけない|土日祝にお仕事があるお母さんへ
美容師さんなど、土日祝に必ず仕事が入っているお母さんは、いくら子どもが「野球をやりたい」と言っても諦めなくてはならないのでしょうか?
これは、チームの考え方にもよります。
当番の無いチームに入団すれば可能ではありますが、土日祝が主の活動となりますので全く顔を出さないことになってしまいます。
チームメイトのお母さん同士の関係が構築できなかったり、我が子の頑張っている様子を見ることも出来ないということになります。
また、土日に参加が難しい場合、平日でも可能な役割をお願いされることもあるでしょう。
例えば、ホームページの運用、グランドの抽選申し込み、遠征の配車組みなどです。
チームとして協力して運営していく以上、全く何も運営に携われない状況では正直なところ厳しいのではないでしょうか。
どうしても土日祝に参加が難しい場合は、チームと相談の上、平日に可能な役割を担当するなど「出来ることで協力する」という姿勢は必要だと思います。
まとめ
今回は「少年野球の当番と仕事の両立」について、チームの事例を交えお話しいたしました。
生活環境や仕事も人それぞれ違いますし、一概に「これがいい」とはなかなか言えないところはあります。
しかし、検討しているチームに相談することで解決出来たり、代替案を提示してもらえたりする場合があることを知っていただきたいのです。
まずは、最初から諦めてしまうのではなくチームに相談してみてください。
一歩踏み出すことで、お子さんの「野球をやりたい」という気持ちを尊重できるかもしれません。