学校の友達の影響だろうか?ある日子どもが野球チームに入りたいと言った。ここで戸惑うお母さんも多いのではないでしょうか?
・土日に活動だけど、私は土曜日に仕事の日がある…
・少年野球は当番が大変だって聞くし…
・子どもが練習についていけるだろうか?
不安なことを挙げていけばきりがないですよね。私も初めはそうでした。心配ばかりが先に立ちネガティブなことばかり想像していました。
しかし、体験に行く前から自分の頭の中でイメージを膨らませていても、本当の様子ってわからないですよね。人によってとらえ方も違います。
「子どもが野球をやりたい」と言ったら、まずは体験練習に参加することをお勧めします。体験練習は無料で参加できるチームが殆どです。まずは、悩む前に行動してみましょう!
今回は初めてチームに所属することを考えているご家庭向けに「少年野球の体験入部での注意点は?チェックすべきポイント」についてお話しいたします。
少年野球の体験入部に行くチームを選ぶ基準は?
初めての体験入部、どんなチームに体験に行くべきか?まず、そこから考えなければいけません。
・通えるチームは大前提
少年野球の活動は主に土日になります。毎週活動がある訳ですから「参加できる」ことが前提になります。
「参加できるチーム」と言えば、お子さんが一人で通うことが出来るチーム。もしくは親御さんの送り迎えが無理なく出来る範囲のチームということになります。
少年野球は、たまに試合で早朝に集合ということもあります。
例えば9時試合開始の場合、車で1時間かかる所が試合会場だとしましょう。試合会場には、遅くとも1時間半前には到着していて準備を行える状況にしておかなければなりません。そうすると渋滞を考慮して考えた場合、逆算して6時過ぎには出発しなければなりません。
すると、起床は5時より前になることは想像がつきます。家が遠い場合はどうなるでしょう?もっと早い時間から準備にとりかからなければいけません。
そうなると、家がチームの拠点からあまりにも遠い場所にあると、通うのが大変になってしまいます。
「あなたが考えているチーム、無理なく通うことが出来る範囲のチームですか?」
お子さんがチームの活動に毎週参加できること。当然のことであり、とても大事なことです。
・活動の様子がわかるチーム
体験するチームを選ぶ時、何を参考にして選ぶでしょうか?おそらくチームのホームページだと思います。
チームの様子がマメにUPされているチームは活気があります。間違いなく活動が盛んです。逆に全然更新されていないチームは、そのチームのことを全く知らなかったならば「このチーム大丈夫?活動している?様子がわかりにくいよね…」となります。
「体験に行く前に、少しでも情報を集めておきたい。」これから所属するかもしれないチームですから、体験生がそう思うのもわかります。
近くのチームであれば、口コミで情報を集めることも可能でしょう。ただ、口コミはその人の主観によるところも大きいですし、その年の学年によっても変わりますので、あまりにも年代が離れすぎているOBの家庭の情報の場合は、指導者の顔ぶれや雰囲気も変わってしまっていることもあります。
実際に体験に参加してみないとわからないこともありますので、「まずは体験に参加してみること」から始めてみてください。
少年野球の体験入部でチェックすべきポイント
・指導方針や練習内容について
体験に行かれた時には、チームの監督、コーチと直接話をしてください。監督の指導方針はチームの方針に直結します。
「監督と直接話がしにくい…しても大丈夫?」そのように思われている方もいると思いますが、入団前にチームの方針をきっちり確認しておくことで、入ってから「こんなはずじゃなかった。思っていたチームと違った」ということを防ぐことが出来ます。
指導者も志を持って入部してくれた選手が、チームに不満を持って、途中で辞めてしまうことになるのは望んでいないでしょう。
練習の間の休憩時など、タイミングを見計らってお話しをしてみてください。入部を検討している親御さんや選手からの質問は「真剣に考えているからこそ出る」ものですから。そこを無下に対応するチームは、入部してからも同じような雰囲気の可能性が高いです。
・父兄のお手伝いについて
お母さんが一番気になる所ではないでしょうか?「お茶当番はあるのか?」「その内容はどのようなものか?」「どのくらいの頻度で回ってくるのか?」「どうしても都合がつかない場合の対応は?」
チームの運営に関する件は、父母会長や婦人部長が説明してくださると思います。気になることは、この時に確認しましょう。
また「当番なし」を明記しているチームに関しては、弁当やドリンクの手配、公式戦や練習試合時の対応、遠征時の車出しの対応など、チームを運営していくにあたり、誰がどのような割合で行っているのかを充分確認してください。
こんな事例もあります。「当番なし」と聞いていたから入部したが、確かに名目上は「当番なし」だけども、実際は出席頻度の高い一部の父兄に負担が偏っている。それが続くとトラブルの原因にもなりかねませんので、後から「話が違う」とならない為にも「当番なし」の場合の運営方法については、よく確認する必要があります。
・かかる費用について
ホームページに毎月かかる費用を明記しているチームは多いと思います。個別に揃える野球道具一式以外にも、チームで統一して揃えるもの、チーム道具費、グランド整備費、大会参加費、遠征費、専用グランドの有無、チームバスの有無、行事費、など、さまざまな科目でお金がかかります。
チームの設備の状況や、在籍の部員数によって、かかる金額もさまざまです。体験時に確認するようにしましょう。
少年野球の体験入部は子どもの「やりたい気持ち」が第一優先
入部前の検討段階においては、複数の候補を挙げ、検討することが多いと思います。いろいろなチームを見ていると「Aチームのここがよかった」とか「ここは、Bチームのほうがいい」等、一長一短ではないでしょうか?
全てにおいて、満足できる内容のチームは逆に少ないと思いませんか?
条件面ばかりこだわっていれば、本当に大切な本質の部分を見逃してしまうことになりかねません。
体験をしているお子さんの表情を見てください「取り組む姿勢はイキイキしていますか?」
指導者の選手への関わり方を見て下さい「罵声を浴びせ続け、選手が委縮しているようなことはありませんか?」
「お茶当番」など親の負担に関することに目が行きがちになりますが、なにより野球をするのはお子さんです。お子さんが「このチームで頑張りたい」と思えるチームで頑張らせてあげてください。やる気は上達にも繋がります。
まとめ
今回は「少年野球の体験入部での注意点は?チェックすべきポイント」についてお話しいたしました。
・少年野球は毎週の活動であることや、早朝からの活動の日もあることを視野に入れ、お子さんが一人で通うことが出来るチーム。もしくは親御さんの送り迎えが無理なく出来る範囲のチームを選択する。
・ホームページなどで予めチームについて確認した上で、指導方針や運営について質問を行うようにする。確認をせずに入部してしまい後から「こんなはずじゃなかった」とならないようにすることが大切。
・野球をするのはお子さんです。お子さんの思いを大切にしてあげてください。お子さんが「ここで頑張りたい」と思えるチームを選択することは、入部してからの上達にも繋がります。
私の長男が小学生の頃、入部の決め手となったのはやはりこの一言でした「このチームに入りたい!ここで頑張りたい!」
長男は今ではそのチームのコーチとして、後輩の育成に携わっています。