夏休み前の7月中旬から10月下旬にかけて、高校ではオープンキャンパスが行われます。

学校説明会と部活の体験入部もあり、多くの中学生が参加します。

中学2年生の秋季大会から冬から4月上旬にかけて、高校関係者が中学硬式クラブチームに選手をスカウトに来ます。

お声がかかって進学の意思を示したとしても、4月上旬の時点では、まだ学校を見学していませんよね。

選手本人も親御さんも、これから3年間過ごす高校のことですから、気にはなるものの、次にどのような流れで進んでいくのか、わからない方もいらっしゃると思います。

今回は「中学球児の高校訪問で準備は?体験入部のチェックポイント」についてお話ししたいと思います。

中学球児の高校訪問で体験入部の参加が不可欠な理由

「春季大会に〇〇高校の監督さんがお見えになり、スカウトされた!」

例えばその高校が自宅から遠く離れた県外の高校だったとします。

もともと寮生活を希望している選手や、とくに地域を定めず声をかけてくれた学校へ進学すると決めている選手の場合、早めに声をかけてくれた高校へ返事をし、春休みが終わる頃には既に決まっていることもあります。

しかし、その後は動きなし…

まさか、このまま入試の願書提出までコンタクトはなし?

学校を一度も見学せずに進学となると、本人はもとより親も心配ですよね…

でも、心配しないでください。多くの高校では、中学3年生向けに「オープンキャンパス」を実施しています。

同じ日に部活の体験入部を設けている学校もあり、硬式野球部も例外ではありません。

体験入部は高校のホームページに掲載される場合が多いです。

お声をかけていただき進学の意思を示した高校の体験入部は是非参加するようにしましょう。

参加したほうがいい理由は以下のことからです。

・入学したら、これから一緒に野球をするメンバーがどんな選手がいるか知ることができる

・新1年生の人数の目安がわかる

・体験入部を通じて、入学前から将来のチームメイトと交流し情報交換ができる

・野球部の練習を間近で見学したり、一緒に練習に参加させてもらうことで、進学後の近い将来を自分と重ね合わせてイメージすることが出来る

・パンフレットやホームページではわからない「実際どうなの?」と思ってしまう事柄について直接確認することができる

学校の雰囲気や野球部の様子を知ることが出来る貴重な機会です。近くの高校へ進学の場合、問題ないかと思いますが、県外の高校へ進学する場合でも「遠いから」の理由だけで、不参加にしてしまうのは勿体ない話です。

中学3年生の公式戦終了後から入寮までは、かなりの期間があります。

そのトレーニング期間をどのように過ごすかで、入学後のスタートダッシュに影響が出ます。

高校入学に照準を合わせトレーニングをする期間を有意義なものとする為にも、進学する高校の体験入部には参加するようにしましょう。

体験入部の日時の調べ方と参加方法

高校のオープンキャンパスに関してはホームページで広く案内されています。同時に部活の体験入部も行われる場合も多いので、チェックするようにしてください。

体験入部の申込は、直接高校側に申込する場合は少なく、通っている中学校を通じて申込を行う場合が多いです。

申込方法は、ホームページに記載されていますので、その方法に従い、早めに手続きを行うようにしましょう。

中学球児の高校訪問の事前準備①|持ち物と服装について(選手編)

学校見学は、中学校の制服が基本です。制服を着ていて不自然に思われることはありません。

午前中に学校説明会や模擬授業、午後から体験入部の場合でも、特に指定が無い場合は制服を着ていき、体験入部の前にユニフォームに着替えるようにしましょう。

元気な挨拶を心掛け、良い印象を持っていただけるように努めましょう。

持ち物一覧

・筆記用具
・学校案内等配布物を入れるもの
・スリッパ(上靴)
・学生証
・野球道具一式
・昼食(高校の指示に従ってください)

中学球児の高校訪問の事前準備②|持ち物と服装について(親編)

父兄もスーツが基本です。特別な指定がない限りは、濃紺やダークグレーの落ち着いた色で訪問するようにしましょう。

持ち物一覧

・筆記用具
・学校案内等配布物を入れるもの
・スリッパ

※施設内のスマホやカメラによる撮影は、許可なく行うことは避け、事前に確認をとってから行いましょう

中学球児の高校訪問の際にチェックすべきポイント

・ホームページから得られる情報は事前にチェックしておき、質問事項をまとめておく

・通いの場合は自宅からの交通手段、交通費のチェック

・学校、グランド、寮の距離と交通手段のチェック

・進学実績、就職実績のチェック

・入試に関する内容のチェック

・体験入部に参加している我が子の様子はもちろん、同学年になるであろう選手の様子にも目を向けましょう

・可能な場合は、寮の見学もさせてもらいましょう。

(息子が通っていた学校の場合、寮監さんや先輩が案内してくれました。

中の様子で部屋割りや洗濯機の数、お風呂やトイレも見ることが出来ました。)

まとめ

今回は「中学球児の高校訪問で準備は?体験入部のチェックポイント」についてお話ししました。

オープンキャンパスは志望校の校風、部活動の様子を間近で見学、体験できる貴重な機会です。入学後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないよう、積極的に参加するようにしましょう。

高校訪問後もお子さんの志望校、野球部の様子には常に関心を持ち、情報を得るように努めましょう。