小学6年生のご家庭にとって、中学で所属するチーム選びはとても難しいですよね。
複数のチームの体験練習に参加したものの、悩まれているご家庭も多いのではないでしょうか?
「軟式、硬式どちらを選べばいいんだろう?」
「我が子に合っているのはどっち?」
「夢は甲子園出場、プロ野球選手!その場合はどうすればいい?」
このようなことで悩まれていませんか?
軟式、硬式どちらにもいい面、悪い面があります。
所属するチームは、お子さんの体格、性格、小学校のチームでの状況、家計の状況、目指すべき目標など、あらゆる観点から総合的に判断をする必要があります。
結論で言えば「必ずこちらがいい!」とは言えません。
なぜなら、チームを選ぶ上での家庭の状況が人それぞれ違いますから。
ただ「本気で甲子園出場を目指している」というご家庭には、知っていただきたい事実はあります。
甲子園出場を本気で狙うならば、情報と戦略は必要です。
今回は「中学野球は軟式硬式どちらを選ぶ?それぞれのメリットデメリットを徹底解説」についてお話をしたいと思います。
中学野球で軟式部活を選ぶメリット
軟式部活は毎日練習が出来る
部活動の場合、学校内での活動となりますので、移動時間を気にすることなくそのまま部活動に励むことができます。
学校によっては、他の部活動と共同でグラウンドを使用する場合もありますが、小学生の頃から馴染みのある、比較的家が近い仲間と共に練習に励むことが可能です。
軟式部活は硬式クラブチームより費用が安い
学校の部活ですので、グラウンドの使用料がかかりません。使用する野球道具も硬式野球と比較して費用を安く抑えることができます。
試合の際の移動に関しても、遠方への移動は稀ですので、移動にかかる費用の負担も抑えることが可能です。
軟式部活は硬式クラブチームより親の負担が少ない
軟式部活は部活の顧問を学校の先生が行っていることもあり、父兄によるお茶当番を設けている所は殆どありません。
土日の活動に関しても、試合の際は親が応援に行くことはありますが、練習の時に親が運営の為に出向くこともありません。
学区内での活動となりますので、子ども一人でも充分通える範囲となります。父兄による送り迎えに気遣うことなく活動が出来ます。
上位の大会まで勝ち進んだ場合は、試合会場まで父兄が引率することも稀にありますが、回数を考えてもほんの数回です。
中学野球で軟式部活を選ぶデメリット
軟式部活は顧問が指導に熱心とは限らない
部活担当の顧問の先生が必ずしも野球経験者ではない場合もあります。
公立の場合転勤により、野球経験のある熱心な先生が赴任してくることもありますが、逆にお子さんが在学中に離任してしまう可能性もあります。
軟式部活は選手の実力の差が大きい
費用面や自宅からの移動距離、父兄の負担を考えて、なるべく少ない負担で野球を続けていきたいと考えて入部されるご家庭もいらっしゃいます。
ですので、必ずしも野球に熱心で、向上心が高い選手ばかりが集まっている訳ではありません。
もちろん、高いレベルを目指して野球を続けていきたいと考えている選手も当然います。
しかし、そこまでの志を持って取り組むより「上を目指すのではなく、楽しみながら野球をしたい」と考えている選手も含まれています。
軟式部活は野球強豪校からの推薦がもらいにくい
お子さんが、甲子園に出場するような、野球強豪校からスカウトをもらい進学をしたいと考えている場合は、硬式野球のクラブチームと比較すると、そのチャンスは少なくなります。
少なくなる理由は、高校関係者と顧問の先生とのパイプが関係しています。
技術的にも素晴らしい選手がいた場合でも、よほど上の公式戦まで勝ち進まない限り、その選手のプレーを高校関係者に見て貰う機会が殆ど無いからです。
顧問の先生が、自身も野球の指導に長年携わっている場合は、高校側とのパイプがある場合もあります。
しかし、その可能性も硬式野球のクラブチームの指導者と比較した場合、少ないのが現状です。
素晴らしい素質を持った選手でも、高校側に見てもらう機会がないと、お声をかけていただくこともできません。
以上のことから、軟式部活では公式戦に勝ち進まない限り、高校側からスカウトをいただくことは難しいと考えられます。
中学野球で硬式クラブチームを選ぶメリット
硬式クラブチームは意識の高い選手が集まる環境の中で野球が出来る
硬式野球のクラブチームの場合、必ずしも家の近くにチームがあるとは限りません。
選んだチームが遠方の場合は、親による送り迎えが必要となります。
中学野球をどのような環境で行うかは、将来目指したい目標によっても選ぶチームは変わると思います。
お子さんの実現したい夢が甲子園出場やプロ野球選手の場合、活動する場所が親の送り迎えが必要な距離だったとしても、同じ志を持った選手の中でプレーさせたいと考える親もいらっしゃいます。
そのような考えの選手のご家庭が多く集まっているのが、硬式野球のクラブチームになります。
元プロ野球選手や野球強豪校で実績を積んだ指導者から指導を受けることが可能
では、硬式野球のクラブチームで、実際に指導にあたっているのはどのような方が多いのでしょうか?
入部を検討しているチームのホームページを見てみてください。監督やコーチの野球歴が書いてある場合が多々あります。
その経歴を見てみると、自らも甲子園に出場するような強豪野球部でプレーをしていた経験のある指導者、大学野球や社会人野球で活躍した指導者、元プロ野球選手。
このような経歴の方が指導されているチームは少なくありません。
もし、あなたのお子さんの夢が甲子園出場やプロ野球選手だった場合、その経験を既にされている指導者から、直接指導をしていただくことが可能となります。
甲子園出場の実績のある強豪校とのパイプを使い進学することができる
指導者が名門野球部の出身であった場合、そのパイプを使い、高校のスカウトに選手を見に来ていただいたり、高校側へ訪問しプレーを見ていただくことも可能になります。
連盟主催の本戦には、多くの高校のスカウトが選手を見にきているのも事実です。
このように、プレーを見てもらえるチャンスが多くあるということは、野球で進学を真剣に考えているご家庭の場合は、最大のメリットとなります。
中学野球で硬式クラブチームを選ぶデメリット
硬式クラブチームは軟式部活より親の負担が多い
この事実は否めません。
公式戦の場合、試合会場が県外の遠方の場合も多々あります。
そのような場合は、配車担当の父兄が車出しをしてくださるご家庭を事前に募り、誰がどの車に乗るか、道具はどのように積んでいくか等を考え、配車を行います。
試合会場で食べるお弁当の手配を母が行っているチームも多いです。
試合の時、現地集合のチームの場合は、その会場まで我が子を連れていかなければいけません。当番にあたっていない場合でも、送り迎えが発生することはあります。
試合の審判を父が行う場合もあります。母がアナウンスを行う場合もあります。
最近では、少しでも親の負担を減らそうと、「お茶当番無し」のチームも増えてきておりますが、それでも試合の運営が重なった場合は、みなさんで協力しあいながら行っております。
硬式クラブチームは軟式部活より費用が高い
毎月かかる費用も硬式クラブチームは軟式部活より高くなります。
硬式で使用する野球道具は軟式用と比較して高いものが殆どです。
入団時にチームで揃えるものは選手のものだけでなく、父兄もチームで揃えたウェアの購入が必要となります。
他にも、チームのグラウンドの維持管理費、遠征費、チーム道具費、行事費などチームでかかるお金の他にも、送り迎えのガソリン代、高速代、駐車場代などがかかってきます。
決して安い金額とは言えない費用がかかりますので、体験入部の際によく確認をしておく必要があります。
硬式クラブチームの選手起用は実力主義
我が子が試合で活躍する姿を見たい。憧れのあの高校から声をかけてもらいたい!
そのように思う気持ちが、必ずしもその通りにならない場合も普通にあります。
「チャンスは平等に回ってくる!」これは難しいのが現実です。公式戦での選手起用は、選手の実力による所が大きいです。
普段の練習の取り組みはもちろん、練習試合で結果を残している。あなたのお子さんも頑張っていると思いますが、ライバルの選手ももちろん努力しています。
お互いを高めあっていける環境の中での活動となりますので、当然競争意識が生まれます。
その中で、モチベーションを保ち努力していくことが求められます。
まとめ
今回は「中学野球は軟式硬式どちらを選ぶ?それぞれのメリットデメリット」についてお伝えしました。
●中学野球で軟式部活を選ぶメリット
・軟式部活は毎日練習が出来る
・軟式部活は硬式クラブチームより費用が安い
・軟式部活は硬式クラブチームより親の負担が少ない
●中学野球で軟式部活を選ぶデメリット
・軟式部活は顧問が指導に熱心とは限らない
・軟式部活は選手の実力の差が大きい
・軟式部活は野球強豪校からの推薦がもらいにくい
●中学野球で硬式クラブチームを選ぶメリット
・硬式クラブチームは意識の高い選手が集まる環境の中で野球が出来る
・元プロ野球選手や野球強豪校で実績を積んだ指導者から指導を受けることが可能
・甲子園出場の実績のある強豪校とのパイプを使い進学することができる
●中学野球で硬式クラブチームを選ぶデメリット
・硬式クラブチームは軟式部活より親の負担が多い
・硬式クラブチームは軟式部活より費用が高い
・硬式クラブチームの選手起用は実力主義
軟式、硬式、どちらを選択するかは、「お子さんが目指したい場所がどこなのか?」による所が大きいと思います。
中学野球をどのような環境で行うかによって、その後の進む道もさまざまです。
もしあなたのお子さんが本気で野球で進学を目指している、甲子園に出場したい、プロ野球選手になりたいと思っているのでしたら、同じ志を持つ選手が多く集まる中学硬式野球のクラブチームをお勧めします。