今まで出来なかったことが出来るようになる!
子育てをしていると、そんな瞬間に出会うことってありますよね。そんな時、お子さんの成長を微笑ましく思い、更に応援したくなります。
我が家は少年野球を通じて、子どもの成長を感じることが多々ありました。その中で、チームとして同じ目標に向かい協力することの素晴らしさも学ばせていただきました。
少年野球の運営は、子どもの力だけでは行うことは出来ません。さまざまな形で大人のサポートが必要になります。指導者、役員、保護者等、多くの方の協力のもと成り立っています。
周囲の方と協力するということは、そこには必ず人間関係が存在します。その人間関係の煩わしさがハードルとなり、お子さんの「野球をやりたい気持ち」に蓋をしてしまったり、少年野球の当番が憂鬱になっているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「少年野球の人間関係でもう悩まないために押さえるべき3つのポイント」についてお話ししたいと思います。
少年野球の人間関係で悩む人がやりがちな失敗とは
少年野球に携わっていると、必ずしもいい時ばかりではありません。お子さんが試合に出れない時だってあります。守備でエラーをしてしまうこともあるでしょう。なかなか打てない…このような時も当然あります。
我が子が試合に出ていない時に、周囲のお子さんが活躍している。野球はチームプレーだとわかっていても、なんとなく複雑。ありますよ!そんな時。私にもありました。
そんな時に限って、活躍したお子さんのお母さんと同じ車の配車になっている。行き帰り合わせれば2時間は必ず一緒ですから。なんとなく複雑な気持ちを抱えながらも、チームは勝利していますので、みんなと勝利を喜びニコニコして帰りました。
滑り込みの跡がついていない我が子のユニフォームを寂しく見つめながらも、次回の活躍に期待をしたものです。
ここで、我が子が活躍していない時、複雑な気持ちはあるかもしれませんが、チームがいい時だからこそやってはいけないことがあります。
あなたのチームでこんな事例はありませんか?
・「いい気になってる」と活躍した選手のお母さんを悪く言い周囲に同調を求める
・冷たくあたって会話に入れない。
・困っていても助けない。
私は、活躍しているお子さんのお母さんに、上記のことをやってしまうお母さんを何度も見てきました。そのお母さんに、人間関係がこじれる原因を自らが作っているという認識はありません。サラッとチクッとやります。目立つようにはやりません。ですので指導者やお父さん方からは気付きにくいのです。
しかし、周囲のお母さんは見ています。あまりにも度が過ぎると「相手を悪く言うお母さん」とのレッテルが貼られ、そのうち「あの人また言ってる」と思われ、だんだんまともに取り合ってくれなくなります。
野球は親も含めチームプレーです。ライバルの家が活躍したからと言って、チームメイトのお母さんを陥れるような行動は、回りまわって自分に返ってきます。しいてはお子さんに跳ね返ります。
プレーにはプレーで勝負する。チームメイト同士で切磋琢磨してお互いを高めていく。そこに、お母さんのやっかみを挟んではいけません。
結果が出ている時も、そうでない時も、まっすぐにお子さんを見守り応援してあげてください。
少年野球の人間関係は適度な距離も必要
少年野球を通じて、関わるようになった人間関係。もちろん、育った環境も違いますから考え方もそれぞれです。性格的に合う方もいれば、そうでない方もおられるでしょう?
これは、少年野球に限ったことではありませんが、自分と性格の合わない方と協力をして、何かをしなければならないことはあります。人との関わりの中では、避けて通れない現実です。
では、性格が合わない方との関わりをどうすればいいのでしょう?
それは、関わりを必要最低限にすることです。
「えっ?そんなこと出来るの?」と思われるかもしれません。全く関わらないのではなく、チームの運営上伝えなければならないことを伝え、協力すべき所は協力します。焦点は「野球をするお子さんが困らないようにする」そこに当てて考えるようにします。
自分が「合わないな…」と感じているということは、相手だって同じように考えていることでしょう。口に出さなくてもなんとなく伝わります。無理して近づく必要はなく、当たり障りのない関係を維持します。
逆に、合うお母さんとは卒団後も続くでしょう。高校生になり地方大会の様子で活躍を知ると嬉しくなって連絡をすることもありました。出会いは野球ですが、その関係に留まることなく今ではたまに会って食事をしたり、一緒に旅行をしたりしています。
全員と上手くやる必要はないのです。合わないからと言っていがみ合うのではなく、野球をする子どもに焦点を当てて活動しやすいように協力をしていく関係と捉え、冷静に行動するようにしましょう。
少年野球の人間関係はさりげない心配りが大切
チームの運営で、やるべきことを決めて行っているチームは多いと思います。私が携わっているチームも通常の当番とは別に、会計、配車担当、道具担当、行事担当など係が決まっています。
チームを運営していく上で「みんなで協力して行う」ことは、不公平を回避しトラブルをなくす意味では必要なことです。しかし、自分の役割だけに固執し「やるべきことはやっているから他のことは関係ない」と割り切ってしまうと親同士の関係が悪くなってしまうこともあります。
とくに試合の運営の時は、自分が割り当てられた役割以外にも状況を見て臨機応変に対応をしなければいけない時もあるでしょう。本来の担当の人が忙しそうにしていれば、サブで手伝う。そこで持ち込んではならないのが個人的な感情です。
「あの人と合わないから、忙しそうにしていても手伝わない」そのような態度では、運営にも支障が出て周囲にも迷惑をかけてしまいます。
また「しんどいことはやりたくない、楽な役割だけしたい」と考えている人は、態度にも出ます。度重なると周囲も気づきます。そのことは、より良い人間関係を築くことを自ら遠ざけることにもつながります。
損得感情で行動するのではなく、少しの思いやりで人間関係の悩みを回避できることがあると知ってほしいのです。
まとめ
今回は「少年野球の人間関係でもう悩まないために押さえるべき3つのポイント」についてお話しいたしました。
・野球は親も含めチームプレーであることを認識し、ライバル選手の親の悪口を言ったり陥れるような行動は慎む。
・合わないからと言っていがみ合うのではなく、野球をする子どもに焦点を当て、活動しやすいように協力をしていく関係と捉え冷静に行動する。
・チームで協力する際に自己中心的な感情で行動するのではなく、思いやりを持って接することで人間関係の悩みを回避できることを知る。
少年野球に携わるお母さんが、お子さんの頑張りを笑顔で応援するために、私の経験を話すことで少しでもお力になれればと思います。