学年が上がるタイミングで野球を始めたり、チームを移籍するご家庭はたくさんいらっしゃいます。

我が家も例外ではなくソフトボールから硬式野球に転向したのは春でした。

希望に満ちた思いと、新しいチームに馴染めるか不安な気持ちは、子どもだけではありません。

応援する立場の親にとっても、環境を変えることは新しい挑戦の始まりでもあります。

子どもの「やりたい」気持ちを尊重し、少年野球チームに入ったものの、独特の雰囲気に圧倒され「馴染めない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そんな親御さん向けに「楽しく参加する5つのコツ」についてお話ししたいと思います。


少年野球で馴染むコツ①自分から挨拶を心掛けよう

まだチームに馴染んでいない時に、自分のほうから挨拶をするのは緊張しますよね。

私も過去、同じ経験をしました。

慣れていない場所で自分から挨拶をするのって勇気がいります。

入ってすぐですから、何年生の親かもわかりませんし、当然名前もわかりません。

しかし、その場にいるということは「野球の関係者」であることは間違いありません。

「おはようございます!」と笑顔で言われて嫌な気持ちになる人は、まずいないと思います。

「自分がどのように見られているか?」や「相手がどんな反応をするのか」を意識しすぎると、かえって声を出しづらくなってしまいます。

新たな一歩を踏み出したのですから、これから新しい環境で関わっていくことになる人と良い関係を築いていく為に、まず「自分から挨拶」を心掛けてみましょう。


少年野球で馴染むコツ②わからないことは放置せずに確認しよう

●初めて少年野球に携わる場合

初めて少年野球に携わる親が最初に不安になることは「わからないことだらけ」だということではないでしょうか?

当番があるチームでも、無いチームでも、チームを運営していくのには何かしらの準備が必要になります。

私も同様の経験をしました。

我が家の野球経歴は主人は中学校まで、私はプレイヤーとしての経験は全くなく、テレビで野球中継を見る程度でしたから、最初は段取りすらわからなかったんですね。

当然、試合の運営などしたこともありませんので戸惑いました。

そこでまず、他のご父兄さんが動いているのを見ながら「真似てやってみる」ことから始めました。

しかし、それでもわからないことが発生しますよね。そんな時はとにかく「先輩父兄に確認をする」ようにしていました。

そうは言っても「そもそも先輩父兄に話しかけるタイミングが難しい」そんな風に感じましたか?

「そうですよね…」そんな時は同学年のご父兄さんに聞いてみましょう。

同学年のご父兄さんでも自分より早く入部している人は、知っていることも多いです。

わからないことをそのままにせず確認をすることで、どうすればいいかわからない状態から抜け出すことが出来ます。

教えていただく過程でコミュニケーションが生まれますので、その積み重ねが人間関係を構築することへと繋がっていきます。


●他チームから移籍してきた場合

既に少年野球に携わった経験がありますから「何をすればいいかわからない」という状況に陥ることはないと思います。

しかし、その状況だからこそ気付いてほしいことがあります。

それは「前のチームがこうだったから」との考えから、どんどん進めてしまった結果「今のチームは違う方法で運営していた」という場合です。

チームが違えば当然運営の仕方も変わります。そこを「前のチームではこうだった」と固執してしまうと、周囲の人はやりにくさを感じてしまいます。

知っているがゆえに「前のチームのやり方のほうが効率的でよかった」などと、感じることがあるかもしれません。しかしここは、新しく入部したチームですので、まずはそのやり方を覚えるようにしましょう。

チームに慣れてきて関係が築かれてから「こういう方法もあるよ」と話しをすることだってできるのですから。

まずは、新しいチームに慣れることを優先しましょう。


少年野球で馴染むコツ③所属選手の応援を積極的にしよう!

公式戦や練習試合の時に、我が子が試合に出て活躍していると嬉しいですよね。

その気持ち、よくわかります。

一方で、我が子が試合に出場していない時や同じチームでも他の学年が試合をしている時、試合より井戸端会議に夢中になってはいませんか?

所属選手の名前やポジションを覚えることは、新しいチームに慣れる為にはとても重要なことです。

なぜなら、入部したてで選手の名前と顔が一致しない、親御さんがどなたかわからない状況では、周囲とのコミュニケーションが取りにくいからです。

チームの試合を見て応援をすることで、選手の名前や特徴を覚えることができます。

選手を覚えると、その選手の親御さんがどなたなのかもわかるようになっています。

関わっていく頻度が増えると、より親しみを感じますし、当然関心も高まります。

ですので、チームの試合を積極的に応援し、素晴らしいプレーがあった時には、我が子以外であっても、みんなで喜び盛り上がりましょう。

もしあなたが今「なかなかチームに馴染めない」と悩んでいるなら、「我が子以外にも目を向ける」ことで周囲との関係性を築くキッカケになることを覚えておいてほしいと思います。


少年野球で馴染むコツ④無理に会話に入りこまなくていい

一日も早く新しいチームに慣れようとして、会話の中に入ろうと頑張り過ぎて疲れてしまってはいませんか?

チーム関係者の名前と顔が一致しない中で、話についていくのは大変ですよね。

無理をし過ぎてしまうと、土日を迎えるのが憂鬱なってしまいます。

なにより野球をしているお子さん本人が、親の辛そうな姿は望んでいませんよね。

私は練習を見にきている時も、常に他の親と一緒にいる必要はなくて、一人の時間があってもいいと思っています。

もちろん、他の父兄と協力して何かを行わなければいけないことってあると思いますが、それが常にあるわけではないですから。

「一人の時間」「会話に入らない時間」を持つことで、聞かなくていい他人の悪口を耳にしなくて済みます。

無用のトラブルを避ける意味でも「その場にいない時間」をとることも考えてみてください。


少年野球で馴染むコツ⑤初めて入団した時の心細さはみんな同じ

誰でも新しい環境に飛び込んでいく時は、不安になります。

先に入部してる先輩父兄であっても、最初はそんな時期があったでしょう。

ですので、先に入部しているご父兄さんは、新しい方が入られた時は、折を見てお声がけをしてほしいですし、困っている時には手を差し伸べてあげてほしいと思います。


まとめ

よくこんな話を聞きます。

「少年野球は親同士の関わりが大変そう」

だから、我が子が「野球チームに入りたい」と言ってもやらせないと…

野球に限ったことではなく、どんな場所に所属していたとしても、そこでの人間関係はありますよね。

こうして今、私はチームの運営をサポートする側になりましたが、息子が現役の頃は人間関係に悩んだこと、何度もありました。

それでも卒団した今でも、当時の父兄とたまに会って飲みに行ったりして、思い出話に花を咲かせることもあります。

野球を通じて楽しいことも大変なことも共に過ごした仲間との関係は、選手だけが経験するものではなく、親である私たちにもかけがえのない思い出となります。

縁あって野球に携わっているあなただからこそ、そのような素晴らしい経験をしてほしい。

そんなふうに考えこの記事を書きました。

参考にしていただければ幸いです!