甲子園の大観衆の中で野球をしたい!「目指せ甲子園!」を本気で考えている選手ならば、誰もが夢見る場面でしょう。

夢を夢で終わらせない為に、小さい頃から日々努力を重ね、練習に励んでいる。また、家から離れた場所にある硬式クラブチームに籍を置いているご家庭もおられるでしょう。

そんな選手にとって、どこの高校で野球をするかは、とても大事な選択になります。ただ、誰もが皆第一希望の高校に入学出来る訳ではありません。見学に行った高校からお断りされてしまう場合だってあるのです。

野球の実力的にどうしても厳しかったり、学業の面で点数が足りなかったり、さまざまな要因によって、第一志望を叶えられない選手もおります。

実は、我が家の長男も第一志望の高校に断られてしまった経験があります。

今回は、自身の経験も踏まえ、志望校に断られた場合の対応法についてお話ししたいと思います。

中学野球の進路選びは「行きたい気持ち」が大前提!

いざお子さんの進路を選ぶ時期が来ました。実際、どのような基準で志望校を決めますか?

「甲子園に出られそうな学校」それは真っ先に思い浮かぶことしょう。

ですが、甲子園に行けそうだとあなたが思っている学校でも、その高校は「お子さんが行きたいと思える高校ですか?」

「監督から薦められたから」「親が行ってほしいから」もしそのように本人の意思は二の次に選んだ高校であれば、入学した後に辛いことがあった時にお子さんは「本当は行きたくなかったのに…」とか「こんなはずじゃなかった…」などと後悔した気持ちで高校生活を過ごしてしまうことになりかねません。

場合によっては途中退部の要因にもなってしまいます。

そのようなことにならない為にも、まずはお子さんが気になる高校の情報は、早めに調べるようにしましょう。

お子さんの「行きたい」気持ちを叶えたいのなら他人任せにせず、まずはご家庭で調べる。インターネットの情報以外にも、行っているご家庭から話を聞いたり、指導者にその高校の出身がいる場合は聞いてみてもいいと思います。

手段はいくらでもあります。時期は早いに越したことありません。「まだまだ早い」と思っていると、あっという間に進路選択の時期が来てしまいます。

その時に慌てない為にも、得られる情報は自分から取りにいくスタンスは大切にしてほしいと思います。

中学野球の進路選びで志望校からお断りされてしまった…

このようなことがあってほしくはないのですが、現実としてあり得ます。

我が家の長男も経験しました。ずっと行きたいと思っていたT高校。お断りされた時のショックと言えば、ただ事ではありません。家の中がどんよりした雰囲気になり「どうしたらいいの?」と悩み不安な毎日から夜も眠れなくなりました。

経験したからこそ話せる、お断りされてしまった時のマインドセットとその後の対応法についてお話しいたします。

お断りの電話のパターンはチームの代表、もしくは監督宛にかかって来る場合が多いと思います。

まれに、直接選手のご家庭にかかってくる場合もあります。時期としては学校訪問に行ってから10日以内の何らかの回答があることが多いようです。

理由をはっきり話してくれる場合もありますが、野球の実力的に厳しかった場合は濁されることもあります。「寮の枠が既にいっぱいになっている」など…

どんな理由にせよ「入部出来ない」という事実を告げられたからには、その事実は受け止めなければいけません。悔しい思いもあるでしょうが、出来るだけ早く次の行動に移るようにしましょう。

3年の夏に体験入部が行われる場合が多いので、お断りされた時期が夏だった場合、体験入部のチャンスはまだありますので、すぐにチームに相談してください。

お子さんの野球の実力や学業、そして性格を考え、あらゆる面から可能性のある高校を紹介してくれます。

その際に自身の希望をきっちり伝えるのは当然ですが、あまりにも理想と現実が離れすぎてしまうと、また「お断り」ということになってしまいます。

もともと描いている理想が高く、自身の実力と乖離した高校を志望していた場合は、もう一度、考えるチャンスをいただけたと前向きに捉えるようにし、気持ちを切り替える。

決して自分を卑下することなく、歩みを止めず次の準備にとりかかる。そして何よりお断りの連絡を受けた時に、我が子を責めるような態度で接しないことが大切です。

どんな時も我が子を支え気持ちに寄り添う。お母さんは身近にいる存在だからこそ、一番の応援団でいてあげてほしいと思います。

過ぎた過去より未来に目を向けよう!

ありませんか?「あの時こうしておけばよかった」「あの時、別の道を選んでいたら、こんな人生じゃなかったかもしれない」などと考えること。

しかし「あの時」には戻れない訳です。人生どんな選択をしたとしても、「あの時」は過ぎた過去です。ならば過ぎた過去を悔やむより、これから先の未来に目を向ける。

長男は第一志望の高校へ進学は叶いませんでしたが、気持ちを切り替えて体験入部に向かった高校で、かけがえのない仲間と出会い、甲子園出場を経験することができました。

そして、その時に選んだ進路は後輩へのパイプとなり、今では高校の監督が毎年選手を見に来て下さるようになりました。

まとめ

進路選びは今の自分と真剣に向き合い、将来の自分の進むべき道を選択する貴重な時間となります。そこにはまず、本人の意思があることが前提で、決して無理強いすることなく一緒に考えていく姿勢が必要です。

誰もが第一志望の高校への進学を望むでしょう。しかし全ての選手が叶う訳ではありません。気持ちを切り替えて次に向かうことから得られる未来もあります。

お子さんの気持ちに寄り添いながら応援していく!誰よりもお子さんのことを理解している身近な人は、「お母さん」あなたなのですから。

お子さんのより良い未来の為に、私の経験が少しでもお役に立てればと嬉しく思います。